Tamagawa Training Camp 2017 supported by UPSETレポート/アスレチックトレーナーの坂内悠さん

【Tamagawa Training Camp 2017 supported by UPSETレポート/アスレチックトレーナーの坂内悠さん】

「オフシーズンの選手に良質な競技機会、トレーニング機会を提供する」を活動理念とするTamagawa Training Camp 2017 supported by UPSET。約5年前から続く本取り組みの中で、主催者である井上涼上馬(株式会社PHYSIOFLEX代表取締役)氏のこだわりが色濃く反映されているのが、協力を依頼するスタッフ陣のバリエーションの豊富さである。

ウェイトトレーニング指導などを通じて筋力を強化するストレングストレーナーだけではなく、選手のコンディショニング管理やケアを担当するメディカルスタッフとして、柔道整復師や鍼灸あマ指師の資格を持つメディカルスタッフにも協力を仰いできた。

 

◇NATA公認アスレチックトレーナー

そんな中でも、昨年よりTamagawa Training Camp 2017 supported by UPSETに強力なスタッフが加わった。全米アスレティック・トレーナー協会(National Athletic Trainers’ Association)のアスレチックトレーナーである坂内悠氏である。

San Jose State University、Georgia Regents Universityを卒業し、Georgia Regents University 女子バスケットボールなどでヘッドアスレチックトレーナーの経験を持ち、群馬クレインサンダースなどでもアスレチックトレーナーなど国内プロバスケットボールチームの中でも豊富な経験を持ち、オフ期間の選手、プロ選手とスクリメージを行う玉川大学男子バスケットボール選手が安全に競技に取り組めるような体制が整えられている。

「日本ではトレーナーと一括りに語られる事も多いが、アスレチックトレーナーは緊急時の対応や、怪我を抱える選手のコンディションを評価するプロフェッショナル。特に、全米アスレティック・トレーナー協会でアスレチックトレーナーの資格を取るには、同連盟の定めるカリキュラムの修了に加え、筆記試験、実技試験、そしてスポーツ現場での様々な実戦経験が求められ、非常に難易度も高い。その為、坂内さんは、知識に加え、スポーツ現場での指導実績が豊富です。万が一、プロ選手と玉川大学のスクリメージで怪我があった際にも適切な緊急対応を取る事が可能です」とは主催者である井上涼上馬氏の弁だ。

 

◇「ただ、身体を休ませるのは得策ではない」

また、Tamagawa Training Camp 2017 supported by UPSETTでは、シーズンを戦い抜いた身体のケアと同時に次シーズンへの準備もコンセプトとしている。そのような中で、アスリートの身体を知り尽くしたATCの存在は非常に重要な意味を持つ。全体のプログラムとは別に、ATCによる評価を経てアスレティックリハビリテーションを行う選手もいる。
今シーズン、埼玉ブロンコスでプレーした新里 智将選手もその一人。シーズン途中、右足舟状骨骨折などで大きな怪我で苦しむと共に、リハビリの末に、復帰以降もチームの主軸の一人として奮闘。その為、様々な部位に負担が掛かっていた。新里選手と親交も深い主催者の井上涼上馬も、坂内ATCと新里選手の取り組みを語る。
「新里選手は、bj時代にリーグトップクラスのプレイングタイムを誇るプレイヤーです。昨シーズンも埼玉ブロンコスで20分近いプレイングタイムで戦い抜きました。チームから求められることを遂行出来る能力あってのことだと思います。ただ、プロにおいては長い期間リーグは続きます。特に、バスケのように攻守が目まぐるしく変化し、平面だけではなく立体の動きやぶつかり合うことが多い競技においては他スポーツ以上に身体を酷使します。新里選手の身体は当然ながら悲鳴をあげる。そんな中、彼のような場合は、次シーズンに向けて”ただ身体を休ませる”のは得策ではありません。重要シーズンを戦い抜いた身体のケアと同時に次シーズンへの準備が重要です。そこで、Tamagawa Training Camp 2017 supported by UPSETにおいても、ATCによる評価を経てアスレティックリハビリテーションという、アスリートの身体を知り尽くしたATCの専門領域のサポート体制を実現したかった。昨年より、坂内悠さんが協力して下さっているおかえで、個別で丁寧なアスレティックリハビリテーションを受けられる。Tamagawa Training Camp 2017 supported by UPSETとしても、怪我を抱えている選手にも具体的な形でサポート出来ている。非常に嬉しい事で、本キャンプの強みでもあります。」

◇新里智将選手の愛称「クーニー」=故郷である沖縄県国頭郡国頭村

本題とは離れるが、新里選手は、沖縄県出身であり、主催者の井上とも同郷。勿論、TTCの参加選手の枠は出身地による制限などは無いが、やはり同じ故郷への選手への期待や愛情は非常に深い。新里選手の愛称である「クーニー」は、故郷である沖縄県国頭郡国頭村の出身であることにちなんだもの。沖縄県最北端に位置する人口5000人ほどの小さな町であり、故郷の少年・少女への想いを反映させた名称。

大学時代に教育実習などで地元の子供に触れた際、バスケットボール部の選手らが「那覇市(約30万人、県庁所在地)の中学校には、勝てない/勝てっこない」という言葉を発しているの聞いて「もったいない」と思った経験が大きく影響する。思い込みや偏見で自らの可能性を制限してしまっている地元の子供たちは多い。自らのプロリーグでの活躍する事により、小さな町の出身でも、目標設定や、自分の考え方、行動次第で、全国の舞台で活躍できる事を立証し、地元に勇気や活力を与えられる存在になりたいという想いより。TTC事務局としても、活躍を応援している選手の一人である。

新里選手の選手紹介記事(2016-17埼玉ブロンコス特集番組より)

<参考>

坂内 悠

アスレチックトレーナー (ATC)
San Jose State University
Georgia Regents University卒

経歴
2011-2012 Foothill College インターンアスレチックトレーナー
2012-2014 Georgia Regents University 女子バスケットボール・野球チーム ヘッドアスレチックトレーナー
2014-2015 Menlo School アシスタントアスレチックトレーナー
2016 群馬クレインサンダース アスレチックトレーナー
2016- (株)チャレンジ アスレチックトレーナー

資格
NATA公認アスレチックトレーナー