Dave Taylor氏の日本での活動について<その3>

【Tokyo Skills Basketball Camp / Dave Taylor氏の日本での活動について<その3>】

Tokyo Skill Campを開催しているDave Taylor氏は、日本のバスケットボール界の中、特に育成世代を指導するコーチを対象とした活動も拡がりを見せている。Dave taylor氏の日本での活動について<その2>では、宮城県気仙沼市でのバスケットボールの勉強会への協力について紹介したが、実際の競技現場でも大きな影響があった。

◇「勝利か育成か」Dave氏のコラムに共鳴

勉強会のディレクターであり講師の袖野洸良氏がDave氏の指導者講習会に参加したのは、Dave氏のコラム「勝利か育成か」などが自身が指導をするミニバスケットボールクラブでの活動に強い相関性を感じた為だ。

気仙沼市では唯一のバスケットボールクラブ「気仙沼ミニバスケットボール少年団」の創設者でもある。仙台大学の体育学科を卒業後、聖和学園や、登米高校などで指導をし、宮城県協会の3×3運営事務局や、その他にも様々な年代のバスケットボールに広く関わった上で小学生世代のチームを立ち上げた。

早くから指導者ライセンスの講習も受け、JBA公認C級ライセンスも所有。目の前の勝利だけを優先せず、各年代で重視すべき指導項目や、技術指導を心掛けたチーム運営を理念として立ち上げた。具体的には、選手の将来を見据えた指導として代表例として登場する、長身選手への扱い(ゴール下のプレーだけではなく、幅広い技術習得を促すような練習プログラムや、試合中のポジション設定にする事など。ミニバスの試合だけに関していえば、ゴール下でのプレーに特化したほうが勝率は高まる)などである。

◇目の前に試合に勝ちたいという欲求がチームの中で強くなる

それでも、練習試合や対外試合を重ねる中で、目の前の相手に勝ちたいという欲求が選手や保護者からも出ている雰囲気や空気を感じていた。元々の立ち上げ理念に反する決断を迫られそうになるケースもあり、指導者として大きな悩みを抱えていた。
そこでDave氏のコラム「勝利か育成か」を読み、選手の育成を重視した中で勝利を目指す指導哲学に強い共鳴を覚えた。

◇「チームの理念、価値観。そして、それを支持する理由を説明する時間を設けなければならない」・「全ての人を幸せにすることは出来ない」

講習会後、Dave氏との質疑応答の時間では「選手、保護者に対して、チームの理念や、優先する価値観をしっかりと伝える事。なぜ、自分がその価値観を信じるのかを伝える時間を設けなければならない」という指摘を受け、「それでも、その選手・保護者が同意しないのであれば、チームを去ってもらうしかない。全ての人を幸せにすることは出来ないのだから」とアドバイスを頂く。

この言葉は、袖野氏に強いインスピレーションを与えたが、同時に、新しい悩みも誕生した。気仙沼市には、袖野氏が立ち上げた気仙沼市ミニバスケットボールクラブしか存在せず、そこでのプレー環境を奪う事は、バスケットを奪う事にも繋がってしまう。

勝利を重視するチーム、育成を重んじたうえで勝利を目指すチーム、運動不足を解消するためのチームなど、今後は用途やニーズに合わせてチームの選択肢を増やすことが求められるが、現在は、そうではない。もし、ここで理念に対して共有できない選手を排除する方針を採用するのであれば、その選手からミニバスケットボールの機会を奪ってしまう事になる。ここでも悩みが尽きなかった。

◇チーム理念を改めて言語化。コーチ陣で共有。

第一歩として、ミニバスケットボールクラブの活動理念、指導理念を見つめなおし、やはり育成型である事に立ち返りつつ、理念を言語化し、書面でコーチングスタッフ同士で共有をし、改めて活動理念・指導理念、クラブとしての価値観を見つめなおす時間を設けた。

また、保護者とも、入団当初に標榜していた同意事項を改めて共有し、目の前の試合の勝利の為に、最も重要な価値観がぶれないように話し合いを設け、さらに信頼関係を構築する作業に努めることで、新しい一歩を踏み出すことが出来たという手ごたえがあったという。
様々な示唆を与えてくれたDave氏との出会いにより、袖野氏のバスケットボール普及活動は、さらなる広がりを見せている。

Dave Taylor氏のHP
http://coachdavetaylor.com/
気仙沼バスケットボールキャンプ

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UPSETさんの投稿 2017年4月6日

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