海外で奮闘中の若手コーチ 磯野眞さん<その②>

【海外で奮闘中の若手コーチ 磯野眞さん<その②>】

バスケットボールコーチ向けのWebメディア「ゴールドスタンダード・ラボ」に、Christ the King Regional High Schoolの男子バスケットボール部でアシスタントコーチとして奮闘中の磯野眞(St. John’s大学に留学中)さんの記事が掲載中。

磯野眞さんは日本時代には弊社で制作したユニフォームを着用して下さっておりました。

下記、ゴールドスタンダード・ラボ内の掲載記事より引用。


Christ the King Regional High School
バスケットボール部 アシスタントコーチ
磯野眞さん (その2)


—Christ the King Regional High Schoolには、、”Sue” Bird(# 6、女子USAの主将、シアトルストーム)やLamar Odom.という有名な卒業生がおりますね。Erick Barkley、Speedy ClaxtonというNBA選手の存在も。比較的に、女子選手でWNBAなどに輝いた選手が多いと思うのと、U-CONN(コネチカット大学)に進学する選手が多いように思うのは、地域柄ですかね??

“Sue” Birdはアメリカの女子バスケのレジェンド。Lamar Odomは、NBAで優勝リングも持ち、ナショナルチームでも活躍したスーパースター。学校の中では、どのように扱われているんですか?当時と、、コーチングスタッフは同じ??

 

磯野:コネチカット州は非常に近い位置にあるので地域柄というのは間違いなくあると思います.
2名は、間違いなく一定のリスペクトを得ていると感じています.コーチングスタッフは長らく同じメンバーでやっているようなので,例えば練習中に彼らの名前を出して,「XXが現役の時はOOだった」というエピソードを交えて選手に指導をする時もあります.選手から直接的にそういった卒業生に関する話を聞いたことはありませんが,間違いなく彼らの頭の片隅にはそういった選手と同じプログラムでバスケットをできているということに対する意識はあるのだと思います.そういった様子は下記にあるBirdの母校訪問の動画からも伺えます.
https://www.youtube.com/watch?v=QIiY3RWn3Uc

ーーーぼんやりとした質問ですが、それ以外の選手は、どんな感じでの敬われ方でしょうか??

磯野:D1のカレッジへスカラシップで行ったような選手には尊敬というか羨望の眼差しというのはあると思います.みんなそこを目指しているので.かといって日本のようにかしこまった感じではなく,比較的フランクに関わりあっているという印象が強いです.
–アメリカの高校バスケがシーズン制、リーグ戦の形式というのは知識として私でも知っています。各チームで所属するカンファレンスがあるんですよね?Varstiy(1軍),JV(2軍),Freshman(新入生)とチーム内にチームがある事も、日本にあるInternational schoolのバスケ部の活動などで伺ったこともあります。磯野さんのチームはどうですか??
磯野:CHSAA(The Catholic High School Athletic Association)の”AA”というリーグに所属しています.
http://www.leaguelineup.com/welcome.asp…)
CHSAAはNY市内にあるカトリックスクールのリーグで,学校の規模などに基づいてAAやA,Bといったディビジョンに分かれています.単純にBよりA,AよりAAの方が良いというわけではないようですが,一応力関係的にはAAリーグが一番上に立っている印象があります.
ーーシーズンのスタートは10月、試合は11月ごろからですか??
(NEWSを見ると、もうレギュラーシーズンは終わり、終盤戦ですか??)
磯野:チームの公式練習は11月の一番初めの土曜日から始まります.それ以前も練習はしていますが,トレーニングやコーチの指導が入らない5on5がほとんどです.
公式練習が始まって以降は週に1,2回のペースで「スクリメージ」という練習試合を何度か行い,12月からいよいよ公式のリーグ戦が始まります.途中に遠征でのトーナメント戦などを挟みつつ,週2回のゲームを2月半ばまで続けるのが大まかな流れです.
-ーーチームの予定表や公式HPのNEWSを見ていると、リーグ戦の中でもトーナメントがあったり、なかなか全体像が掴みにくい部分があります。シーズンの流れを教えて頂けますか??
磯野:トーナメント戦などの例外はありますが,レギュラーシーズンにおいては同じカンファレンス・同じDivision同士での対戦が基本です(私の学校の場合であればCHSAAリーグのAAディビジョン).レギュラーシーズン後はブルックリン・クイーンズ地区内でのプレーオフ,NY市内のトーナメントと続き,最終的にNY州のトーナメントまでいっておしまいです.
日本と同じように地区によって細かく分かれているのは同じですが,さらにその中で学校規模などに基づいてディビジョンが分かれているのが特徴的です.
ーーまた、Varstiyの試合と共に、Junior Varstiyの試合があることも感覚的には知っていました。マイケル・ジョーダン本(『マイケル・ジョーダン 父さん。僕の人生をどう思う?』東邦出版/ローランド・レイゼンビー著・佐良土茂樹・賢樹 翻訳、協力 Bulls Fan in Japan)の中でも、JVで物凄い活躍をしているMJを見ようと,ウォーミングアップギリギリまでVarstiyの選手も駆け付けていた、、という記述もあり。試合数などは、Varstiyと同じですか?ホーム、遠征を問わず、Varstiyの試合前に、JVの試合がある?Freshmanについては、1年生のリーグですか?? VarstiyやJVに選出される有望な1年生も出場します??
磯野:まず基本的な枠組みとして,学校を代表するVarsity,Varsityに入れない2,3年生が所属するJV(Junior Varsity),1年生のみが所属するFreshmanの3つがあります.加えて私のチームにはVarsityに所属できない3,4年生が入るVarsity Bというチームもあります.シーズン当初にそれぞれのチームでトライアウトを行い定員15名の枠に収まるように選手が選ばれます.ただしJVやVarsityは前年の実力から概ね検討がついているようで,トライアウトはほとんど実力未知数のFreshmanのためのものという印象があります.
さて,本題ですが,Varsity,JV,Freshman全てにおいて個々のリーグ戦があり戦う試合数もほとんど同じです(遠征などの関係でVarsityが多少多くなりますが).遠征などを除いて大抵の場合,レギュラーシーズンのゲームはFreshman,JV,Varsityの順番で同じ日にトリプルヘッダーのゲームをします.トリプルヘッダーの場合,その時に対戦する学校も同じです.
学校によっては有望な1年生が上のレベルで出ることもあります.私のチームではHCの方針から,どれだけ実力がある選手でも1年生はFreshmanチームに所属することになっています.
ーーなるほど!凄くスッキリしました。1週間のスケジュールなどについて。試合は週末ですか??
磯野:週末が試合というふうに決まっているわけではありませんが,火曜・金曜・日曜がゲームデーとなることが多いです.週に2-3ゲームあり,合間の日に練習,疲労度合いを見てオフにするという形です。
ーーー2016-17年シーズン後の計画、目標。また、何が達成できれば、ご自身にとっては成功になるか??
磯野:シーズン終了後はAAUチームへの帯同を検討しています.そこで更にコーチングの経験を積む予定です.2年後には現在の大学院を卒業する予定なので,それまでの間にこちらのチームでフルタイムジョブを獲得し,コーチとしてアメリカに残ることが目標です.バスケットの仕事でお金をもらい,生活をできるようにしていくこと,すなわちプロのコーチになることが自分の中で1つの成功として捉えています.
(その2 終わり)
(聞き手:GSL編集部・株式会社アップセット 片岡秀一)
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<プロフィール>
磯野 眞(akaかつを)

 


1994年生まれ、茨城県出身。水戸第一高校、東京大学
アメリカでコーチングを学ぶべく、今夏よりニューヨークへ留学中。Christ the King Regional High Schoolでアシスタント・コーチを務める。
2017年5月頃、約2か月ほどに一時帰国予定。海外の競技環境に関心のあるコーーチや、競技力向上を目指す選手に対するクリニック行脚を通じ、知見を高めるとともに、学んだことをアウトプットする事も構想中。「システムの比較対象として見るアメリカの高校バスケ」をッコーチ向けに、「アメリカで必要なフィニッシュスキル」を選手向けとして考えている(開催、主催などに興味のある方はGSL編集部までご連絡を!)
育成世代の競技環境における日米の違いの特集記事『NBAを目指した日本人が感じた事。「上下関係や選手の萎縮が無い」』では、本人の経験を踏まえ、同意できる部分と、(自分の経験した中では)異なる部分とを的確に整理して自身のFBに投稿(公開設定)。育成環境に関心の高いコーチ陣らと共に積極的に意見交換を交わしている。
また、バスケットボールを通じて、4年連続で全国最下位となってしまった地元茨城県の魅力度回復を目指すなど、地元への愛着も強いナイスガイだ!!!
NBAを目指した日本人が感じた事。
「上下関係や選手の萎縮が無い」
http://number.bunshun.jp/articles/-/827298
磯野さんの投稿記事

下記、色々と興味深い記事なのでシェア&自分の経験との共通点・相違点を書き連ねました.NBAを目指した日本人が感じた事。「上下関係や選手の萎縮が無い」…

Makoto Isonoさんの投稿 2017年1月24日

※写真
スラムダンク奨学生の進学先として日本でも著名な名門プレップ・スクールであるSt Thomas MooreのHC、Quinnさんと。四国在住で、米国のバスケットボール事情に精通している某日本人コーチのサポートもあり、ご挨拶、話をする機会に恵まれる。大変感謝しているようです。
※帯同予定のAAUチーム、NYで実績のあるAAUチーム(Gauchos)、シーズンの細かな事例(チームが参加しているトーナメント大会<例:HoopHall West、Beach Ball Classic、SNY Invitationalなどについては、またシーズン終了後などに、教えて頂く予定です。リサーチ次第では内容も変更になるかもしれません。