上智大学女子バスケットボール部(制作チームの活動紹介)

【上智大学女子バスケットボール部】
弊社でウェア制作をして頂いているチームの中から、印象的な活動をされているチームの紹介です。
<製作ウェア>
・フルオーダー昇華Tシャツ
・フルオーダー昇華ウィンドブレーカー
・フルオーダー昇華シューティングシャツ
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上智大学女子バスケットボール部

 ※本記事は、2016年3月に公開をした記事となります。在籍メンバー、状況などは当時の写真を使用しています。最新情報は上智大学女子バスケットボールのHPを参照ください。
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※フルオーダー昇華Tシャツ
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※フルオーダー昇華ウィンドブレーカー
<チーム紹介>

1972年創部の体育会部活動。関東大学4部リーグに所属し、同リーグ優勝を目標に活動するチーム。また、毎年月に開催される南山大学との定期戦(上南戦)は学内総出で一大イベントとなる。2015年シーズンは9年ぶりに勝利、関東大学リーグでは3勝4敗で8チーム中5位の戦績を残した。

学業との両立、練習時間の確保など限られた環境で競技に取り組み、9年ぶりに上南戦で勝利を収め、悲願を達成した同バスケ部であるが、2013-2014年頃には部員数が2名しかおらず苦しみながらの活動が続いた。

ここでは、苦しい状況から活動状況を立て直した上智大学バスケ部の奮闘を紹介したい。

上智大学女子バスケットボール部
HP https://sophiawbbc.wixsite.com/officialpage/blank-2
FBページ https://www.facebook.com/sophiagirlsbasketball/
twitter @SophiaWbbc

※ウィンドブレーカー制作に合わせて、弊社にて制作

■少人数での苦しい取り組み

1972年創部の伝統のある部活動であるが、2011年頃、チームは部員数の確保に苦しんでいた。

練習中の5on5はままならず、練習試合に出場する際にも助っ人を呼ばなければならない。チームとして5名以上の選手がいないので、チームプレイをする機会すら存在しない。

公式戦には助っ人(大会としてはきちんと選手登録はしているが、同チームの活動に本腰を入れて活動をしている選手ではない、という意味)がいなければ成立しない為、綱渡り状態でのやりくりが続いた。

そのような状況であるのだから、そもそも、学内にて部活動の存在の是非を問われた事もあり、盤石の態勢で挑む学内の他体育会からも孤立したような状態で肩身の狭い思いをしていた。

そこに、一つの転機が訪れた。

同大学男子バスケットボール部を引退し、就職留年の為、もう1年間学生生活を送る事になり、バスケットボール部のスタッフとして経験を積む事を考えていた楪葉氏が女子バスケットボール部の練習などにお手伝いで顔を出すようになる。

当初は、本当にお手伝いの感覚での関わりであったが、前コーチより正式にコーチ就任の話を受けたのを機に、所属選手に対して、部活動に対する気持ちをヒアリングを実施。というのも、安定しない部活動の背景を知りつつも、どうしても覇気が無いと感じてしまう当時の女子バスケ部の試合などを観ていた為、本当に勝利を追い求めているかどうかを知りたかったからだという。

結果としては、回答はYES。部員数が少ない為にどうしても助っ人的な関わりで試合に出てもらうなどで挑むしか無く、そうであるがゆえに、温度差もあり、何をするにもどうしようもなくて困惑をしていたことを知る。「勝利の為、お互いに全力を尽くす事」を条件にコーチに就任し、新体制での取り組みが始まる。

 

■組織再生への取り組み、コーチは大阪へ

まず、選手3名(その内1名は怪我人)のチームではバスケットボールの活動を行う事が物理的に困難だ。また財政的にも非常にやりくりが厳しいという状況を打破する必要があった。そのため、部員の獲得、組織の再生(健全化)へと取り組む。

学内のバスケサークルの選手に体育会の案内をし、助っ人として参加してくれた選手を本格的に勧誘、手作りのポスターを制作し学内への掲示をし、SNSを活用して情報展開に励む。

同時に、学生にとってのやりがいの創造、卒業後にも集える場所の創造、財政的な支援を得るためにOG会の設立へと働きかけた。OGの方々へのアポイントを始め、バスケ部再生のための構想や理念などを伝え、賛同を得られるように地道に話をする。それが実り、会の設立や財政的な支援を得られることが決定。

会の設立時に、「時として、勝利を目指すために、部員にもある程度の厳しさやルールを求めて部員数の不足を招くのであれば、部活動という敷居を下げ、まずはサークル感覚で部員数の確保を優先するべき」とOGに指南された事もあった。OGならではの部に対する愛情であったのであるが、コーチ就任当初の学生との約束である「勝ちにこだわる、その為に全力を尽くす」の軸を変えるわけにはいかず、必死の説得を重ね、あくまでも勝ちにこだわる姿勢を貫く方向性で納得をしてもらう。

上記のように、関わるメンバー同士の理念や想いの共有し、部活動の体制を整え、最善の準備を継続した。それでも、大変不本意な結果ではあるが、12-13年シーズンでは関東大学リーグ戦は1試合のみの出場に終わり、残りの試合は棄権せざるを得ない状況に陥った。

さらに、楪葉コーチが学生コーチの立場を卒業し、OBとしてのコーチになる時期が迫っていた。これまでのように時間を割く事も難しくなってしまう、さらには、楪葉氏の勤務地が大阪への辞令が出され、追い打ちを掛けられる。

大阪への辞令発令時、楪葉氏はエルトラックが企画するスペイン・コーチングツアーへの参加の最中だったという。来るべき新年度、新シーズンに向け、覚悟と情熱をもってバスケットボールの学びの場へと意気揚々と向かっている矢先に想定外の辞令が飛び込み、流石に強く落胆したという。

それでも、慣れない社会人生活1年目、しかも大阪勤務とあれば部活動を離れても不思議ではないが、毎週末に大阪から東京へと夜行バスで通ってチームを牽引し続ける事を決意。周囲からは冷ややかな目で見られることもあったが、「お互いに全力を尽くす」という部員との約束を果たす為、そして再起を懸けて情熱を注ぐ2名の部員の奮闘をしっていたからこそ、ここで引き下がる事を良しとしなかった。

■大阪から東京へ

毎週末にMTGを重ね、昨年度の取り組みを見つめなおし、継続する部分と改善する部分とをリストアップし、一つ一つの行動を改善していく。

同大学には、サークルを含めてバスケットボールやスポーツを行う環境は他にも存在し、部活動に在籍する事の優先順位や学内での認知度は低かった。まず、それを改善する為、新入生の勧誘時期(フレッシュマンウィーク)では、従来のコストを抑えた白黒のチラシから、カラーのチラシへと変更。全2名の部員の中、1名が就職活動のため、残りの1名がブースに座って勧誘する姿を見かねた他体育会の選手がチラシ配りを手伝ってくれることもあったという。

これまで、孤立しがちだった部活動であったが、本気で改革に取り組もうとする心意気が伝わった格好だ。

また、そのような地道な勧誘活動に加え、高校時代に競技経験のある選手を見つけ、春のトーナメントや、上南戦に出場してもらい、学校の名前を背負う体育会の意義を感じてもらう機会を作る。(目の前の試合に出る為だけの助っ人ではなく、中期的な視点を持ったリクルート)。

結果、4名の部員が正式に入部し、秋のリーグ戦では6名でリーグ戦に参戦。目標である3部優勝には届かず、3勝3敗で、6チーム中4位にて1次リーグ敗退。だが、1年前は棄権せざるを得なかったチームがリーグ戦を3勝3敗で、チーム中4位にて1次リーグ敗退。単に戦い抜いただけでなく、周囲のサポートや理解を得ながらも、自分達の手と足で一つ一つの体制を整えた末での結果には手応えがあった。

■9年ぶりに上南戦での勝利

翌シーズン、シーズンイン当初から部員が5名以上が在籍した状態で活動がスタートし、鍛錬を重ねる。その成果もあってか、前述のとおり、9年ぶりの上南戦での勝利を掴む。上智大学からも、上南戦で1番に活躍したチームに送られる学長賞を受賞した。学内の新聞でも堂々と1面を飾る。

当時の状況を楪葉コーチはこう語る。

「部員の中で4名は去年の上南戦の負けを味わっており、リベンジしたいという気持ちを強く感じました。勝因は、『1年間5人で一緒に練習してきたから』と、『4年生の想い』ですね。

30点差以上で負けた昨年の経験を経て、部員が精神的にひと回り大きくなったのを感じました。単純な話ですが、1年を通じて共にチームでプレーしてきたからこそ、エンドプレーやフォーメーションも効果的に決まりました。以前までは、試合前日に助っ人選手と合流し、エンドプレーやフォーメーションを確認するというレベルでした(苦笑)

また、1年生の時から、「部員が少ない」という、最も苦しい時期を支えてきてくれた4年生の活躍が凄まじかったです。主将として誰よりもルーズボールに飛び込み、同時にPGとして多くのアシストパスを供給。延長戦ではオールコートプレスをかけられた際も慌てずに全て1人でボールをフロントコートまで運び、勝利の立役者になってくれました」

手作りな組織ながらも、温かみと目的のある組織に人は魅力を感じ、集まってくる。上南戦での勝利、そこに至るまでの道筋で纏った熱気は、数々の選択肢の中から上智大学女子バスケットボール部を選択するのに十分に魅力のある試合であったようだ。その勝利を機に多くの選手が部の門を叩き、部員数の確保にもつながった。

迎えた秋のリーグ戦、3勝4敗で8チーム中5位。

上南戦での勝利。そして4部リーグの優勝。後者の目標には届かなかったが、確かな手ごたえをつかんだシーズンであった。

部員と二人三脚でチームを支えている楪葉コーチ。同大学バスケ部員に、学校中から注目が集まる上南戦での勝利と3部昇格の喜びを味あわせてあげたいと語るが、その活動の根幹には、深い理念がある。

『社会に出る前に、組織の中でどのように自分を活かすかの術を学ぶ』

「4年間の部活動を通して、どれだけ「組織の中で自分を活かすことができるか?」を学んでいってもらいます。確かに組織の中なので、様々な物事が自身に影響を及ぼすと思います。どうしても自分1人ではうまくいかないこと、変えられないこともあるでしょう。しかし、そのような環境でも全力で物事に取り組み、「どうやって自分を活かすか?」という正解のない問いに対して、試行錯誤することに大きな意義があると感じています。学生には4年間で多くの成功体験や失敗体験を通して、模索してほしい。」

2015-16シーズン、チームの目標は上南戦での連勝と3部昇格。チームのスタッフには、バスケットボール学会などでも活躍をする飯田祥明氏、トレーナーとして樋口舞さんが、男子バスケットボール部担当トレーナーからの紹介により、2014年シーズンからチームを支える。トレーニングのテーマは「4部最高の肉体作り」。現在着手している最中だ。

しかしながら、新しい部員には、苦しい中で部活動を続けてきた世代を知らない選手もいる。だからこそ、「周りに感謝する」ことを継承したいと楪葉コーチは語る。

「アシスタントコーチやトレーナーが支援してくれるなど、今では当たり前の環境も、少し前までは考えられなかった。自分をサポートしてくれる方、対戦校の方も含めて、周りに感謝しながら自分を磨いてほしいです。

コーチングを始めてからの手ごたえですが、学内では上南戦勝利による学長賞の影響が大きいのか、応援してくれる人も増えました。男子バスケ部のスタッフも皆応援してくれてます。またスタッフ同士でもお互いの長所を伸ばしあう非常に良い関係を築けているのもチームの成長の一因かと思います。」

■ソフィアカップ開催、高校バスケと大学バスケの道しるべの一つに

※写真提供。上智大学女子バスケットボール部

現在、同チームでは飯田ACの音頭により、ソフィアカップと称した大会を開催している。カトリック校や、進学校などの高校を集めた招待試合である。上智大学は勿論だが、大学体育会のバスケットボールの雰囲気を知ってもらう事も目的としており、上智大学との対戦以外にも、部員によるキャンパスツアーも企画し、バスケットボールを通じた交流を推進している。「大学に進んでも、競技を続けてくれる人が少しでも増えたら幸いです。」と飯田ACは語る。

現在、来るべき2016年度の戦いに向け、ファンダメンタルとフィジカルの強化に取り組み、さらなる躍進をすべく、練習を重ねている。